鉄道模型の車両が見違える艶だしのコツ

艶のあるボディ

あえて艶のないボディに仕上げるのも一興ですが、ピカピカのボディをまとった車両を眺めるのもまた鉄道模型の楽しさです。塗装が完了した後は、本物の車両のイメージを大切にしながら艶だしの工程にも挑戦してみましょう。車両の艶だしには、クリアー塗装を施すことが一般的です。艶のあるボディにしたい場合は、半光沢タイプ、もしくは光沢タイプのクリアーを用意します。クリアー塗装の魅力は、車両パーツの質感を本物にぐっと近づけることです。また、剥がれやすいインスタントレタリング(インレタ)やステッカーを保護することができるのも、クリアー塗装を用いた艶だしのメリットでしょう。

艶だしの一番のコツは、自分に合った塗料を選ぶことです。手軽にクリアー塗装を施したい場合には、スプレー缶タイプのものを選ぶのがベターです。瓶入りタイプのクリアーを用いて、筆塗りで艶だしに挑むことも可能ですが、筆ムラを抑えようと思うとそれなりの苦労を要します。エアブラシを持っている場合は、瓶入りのクリアーを用意しましょう。空気圧が調整できるエアブラシは、スプレー缶よりもキレイにクリアーを吹き付けることが可能です。

艶だしの作業中には、初歩的なミスにも注意することが大切です。クリアー塗装をする前に、全てのインレタやステッカーを貼り終えているかどうか、もう一度確認してください。さらにクリアーを塗りたくないパーツは、前もって取り外すか、マスキングテープで表面を保護することを忘れないでください。特に注意したいのが窓ガラスのパーツです。取り外しをうっかり忘れていると、すりガラス状態の車両になってしまいます。

ピカピカの鉄道模型を眺めるのはとても気持ちが良いものですが、クリアー塗装を施した車両は、どうしてもホコリの付着が目立ちます。艶だしの工程を終えた後は、静電気防止タイプのクリーニングブラシやエアダスターなども買い揃えておきましょう。