鉄道模型で機関車を走らせるのならレイアウトにターンテーブル設置を

ターンテーブル

鉄道模型の中でも、機関車のように昔懐かしい車両を走らせたいという場合に設置しておきたいパーツが、ターンテーブルです。機関車のように、一定方向にしか走行できない車両を少ないスペースで方向転換させる時に必要となるターンテーブルをレイアウトに組み込めば、よりリアルな当時の風景を再現することができます。ターンテーブルを組み入れる際に、まず考えておきたいことが設置場所です。

機関車が走っていた時代は、起終点に欠かせない装置となっていたターンテーブルですが、起点と終点の2カ所に取り付けるとその分スペースを圧迫することになります。鉄道模型がしっかりと走行できるだけのスペースを確保しつつ、ターンテーブルも組み込みたい場合は、メインとなる線路はレイアウトの外周を巡るように設置し、ターンテーブルはその内側へ配置すると良いでしょう。こうした配置方法であれば、限られたスペースであってもゆったりと線路を走る機関車を楽しめます。
さらに、ターンテーブルを使った方向転換など、リアルな光景も堪能することができるでしょう。

線路

ターンテーブルのある光景を、よりリアルな雰囲気に仕上げたい、という場合に組み込んでおいて損がないのが、複数の車両を収納できる扇形庫です。扇形庫には様々なサイズがあり、数多くの車両を収納できるタイプもあれば、3両のみなどコンパクトなサイズもあります。ターンテーブルが回転した先に景色に合わせた扇形庫を設置すれば、その場所は起終点だけでなく車両基地としての役割も持たせることができるでしょう。
扇形庫と組み合わせることによって、違う役割を追加できることはターンテーブルというパーツの魅力の一つとなっています。

機関車

ジオラマ作りに欠かせないストラクチャー

ストラクチャー

ストラクチャーは鉄道模型の専門用語で、建物や樹木など模型車両や線路以外の模型のことです。
車両と線路、そして車両を操作するコントローラーがあれば動かすことができるので、ストラクチャーは必ずしも必要ではありません。しかし、何もない所を走らせるのと、建物や樹木の間を走らせるのでは臨場感が大きく異なります。特に車両の発車や停車を行う際はストラクチャーに分類される駅舎やホームがあると見栄えが良くなる事実は否定できません。臨場感を持たせるならストラクチャーは必須アイテムと言えます。
ジオラマ作成についてはストラクチャーこそが真の主役と言っても過言ではありません。

タンク側のストラクチャー

ストラクチャーは鉄道模型メーカーごとに様々なデザインの製品が販売されているので、好みに応じて選ぶことができます。多くの製品は分解ができる作りになっているので塗装や改造が容易です。工作に慣れている人なら複数の製品を組み合わせて、オリジナルデザインのストラクチャーに仕上げることもできます。その一方で鉄道模型は販売単価が高額な物が多く、ストラクチャーも例外ではありません。必要な数のすべてを購入すると出費も嵩むことから、ストラクチャーを自作する愛好家は少なくありません。
建物はボール紙やプラスチックの棒、樹木は針金やライケン、スポンジなどを材料にすることで自作が可能です。また、紙粘土やビーズ玉など模型とは関係がない物も工夫次第でストラクチャー作りの材料にすることができます。

自作はお金の節約以外に工作スキルを向上させる練習にもなります。ストラクチャーで工具の使い方やサイズの合わせ方を学び、スキルを向上させたうえで車両の改造に挑むのも鉄道模型の楽しみ方です。

模型